今やほとんどのガイドブックに出ていると言っても過言ではない
【美都餐室】。
油麻地・廟街の一角にあるこのお店は50年以上続く老舗のローカルレストランです。
私が香港に住んでいた当時は観光客なんて、余程マニアの人か広東語が分かる人じゃないといなかったし、オシャレでも可愛い店でもありませんでした(笑)。
それがレトロブームで一気に香港の若い人から日本人観光客にまで有名になっちゃうんだから、不思議ですよねぇ。
最近では映画やドラマの撮影で使われたり、ファッション誌の撮影で使われたり、すっかりオシャレなお店になってしまいました。
私は比較的、朝食で訪れることが多いのですが、ここの
西多士(フレンチトースト)は美味しいですねー。見た目は脂っこいですが、他店ほど脂っこくないと思うのは私だけ?
いつもトースト類ばかり食べるのですが、朝でもランチでもディナーでも使えるお店です。
お店の人気メニューの
焗琲骨飯(スペアリブドリア)、
錦鹵雲呑(揚げワンタンの甘酢がけ)も食べてみたいですねー。錦鹵雲呑は特に、提供するお店が減っているようなので是非食べたいです。
お店のメニューを見ていると分かるのですが、ココは茶餐廰(ローカルレストラン)なのに、どこの茶餐廰にもある公仔麺(インスタントラーメン)が置いてないのです。
「身体に悪いものは置かない」そうで、そのあたりも好感が持てるポイントのひとつ。
私は
【美都餐室】の観光客に媚びていないところがとても好きでした。
日本人観光客がかなり増えてると思うのですが、それでもメニューは広東語オンリーだったし、カタコトの英語を話す人が1人いただけ。
古き良きを守り続けていたはずなのですが、最近は英語メニューが出来たり、1名あたり20HKDのミニマムチャージが課せられたり、店内撮影禁止マークが貼られていたり・・・。
マナー違反するツーリストが多いのかな?とちょっと寂しい感じ。
時代が変わると客も変わるので、臨機応変に対応していかなくてはいけないでしょうが、それでも
【美都餐室】にはいつまでもお店の歴史を守っていって欲しいです。
こうしたお店も減ってきているので、50年後も現存していて欲しいなぁ。
朝は比較的GF(1F)に通されることが多いですが、午後以降だと1F席(2F) に案内してもらえるようです。1Fの窓からは天后廟が見渡せるので窓側に座ると風景も楽しめますね。
【美都餐室】
住所:G/F, 63 Temple Street, Yau Ma Tei
営業時間:8:30~21:45
定休日:なし
オススメメニュー:西多士、 紅豆冰、焗琲骨飯、錦鹵雲呑
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